Officine Galileo Esar 5.2cm f2.0
 

Lens Data

Lens Unit

Lens Photo


レンズ構成 5群6枚(変形ダブルガウス型)
最短撮影距離 75cm
発売 1951-52年

Lens composition  5groups 6lenses(modified double gauss type)
Shortest distance 75cm

Start sales  1951-52

Lens Impression

イタリアの高級一眼レフカメラRectaflexレクタフレックス用に供給されたイタリアOfficine Galileoガリレオ社の標準レンズです。同社からはこのレンズのほかに、5cmf2.0のEtar、5cmf2.8のRectarというレンズが用意されました。Etarは4群6枚のダブルガウス型、Rectarは3群4枚のテッサー型でしたが、このEsarはダブルガウス型の前群を分離して空気レンズを活用した5群6枚構成となります。

レクタフレックスには数多くのメーカーからレンズが供給されましたが、レクタフレックス専用というよりは、ライカやエキザクタ、M42などのマウントでも製造されたレンズの一部でした。一方で、このGalileo社の3レンズは他のマウントで供給されることのない専用レンズとなっています。
レクタフレックスの製造期間は8年弱と短く、さらにこのレンズは2年間程度しか生産されなかったため、これらのレンズは非常に数が少なく、いわゆる「幻のレンズ」の範疇に入ると言っても良いかもしれません。

最近はレクタフレックスマウントのレンズをライカマウントに換装するアダプターも作られるようになりましたので、この珍しいレンズの描写をデジタルでも楽しめるようになったことはとてもうれしいことです。

描写は絞り開放でもピント部分はそれなりにしっかりと解像します。一方周辺部では輪帯部のコマ収差が多めに残存しており、その他の収差の影響も加わってユニークな像の流れが見られることがあります。

 Photos with Esar 5.2cm f2.0
 
2019
hayama, miura
(葉山、三浦)
秋谷海岸では年に数回、燃えるような夕焼けを楽しむことが出来ます。この時の夕焼けの色はオレンジではなく、むしろ赤から紫に近くなります。空が広いところですので、夕焼けだけではなく、様々な雲の姿も堪能できますね。
2019
Yokohama
(横浜)
横浜橋から野毛方面を散策しながらの撮影です。下町の風情が感じられるコースでしたが、東京の下町とは一味異なる印象がありますね。理由はよくわかりません。周辺部は多少の光線落ちが見られています。
2018
Yokohama Yamate
(横浜山手)
こちらも毎年必ず訪れる横浜山手西洋館のデコレーションです。別ページで同じものを兄弟レンズのEtarで撮影したものを提示しておりますので、比較してみてください。
ピント部分の描写はこのEsarの方がしっかりしているようです。ボケをオールドレンズとして楽しむのであれば、暴れ方はもう一つのEtarのほうが強いかもしれません。
2018
Adachi Illumination
(足立イルミネーション)
毎年12月に行われる足立区竹ノ塚のクリスマスイルミネーションです。それほど大規模ではありませんが、年々電球数も増加して見ごたえが出てきました。光のトンネルなどもう少し落ち着いて撮影したかったところです。
2018
Yanaka
(谷中)
自分の撮影の本拠地ともいえる谷中での試写です。石像を中心に冬日の斜めの光線で撮影してみました。ここでは絞り開放でのピント部分のクリアな描写がとても優れたレンズだと認識しました。
2018
Hayama
(葉山)
葉山の中心?ともいうべき森戸神社です。絞り開放で近距離で撮影した作例ではこのレンズの特徴的なボケがよく見られると思います。後半の3枚は秋谷にある陶器店kurakuraさんでの撮影です。
 
 
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